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「メーカー発想」はもうだめ  2014.10.06





「メーカー発想」はもうだめ


角川 歴彦 (かどかわ・つぐひこ)氏

[KADOKAWA-DWANGO取締役相談役]


 まず、ドワンゴもKADOKAWAもコンテンツに

 根ざした会社である、ということです。


 僕たちは、紙であったり、映画のフィルム

 だったりアナログのコンテンツを作っている

 けれども、ドワンゴも「ボーンデジタル」の

 無形物のコンテンツを作っている。彼らは

 「ニコニコ動画(ニコ動)」で若い人たちと

 オタク的なコミュニティーを作り、4000万人が

 試聴する巨大なメディアになり、そこから

 コンテンツも生まれている。(音声合成ソフト)

 「VOCALOID」の楽曲から、派生するダンスや

 小説までね。


 よく考えてみると、僕たちKADOKAWA側の人間

 はどこまでいっても「メーカー発想」なんです。

 アナログ人間はメーカー発想だと置き換えても

 そんなに間違ってはいない。

 ところが、デジタル人間というのはやっぱり

 「ユーザー発想」なんですよ。

 しかもドワンゴはITの技術集団を社内に

 抱えるプラットフォーマーである。


 川上(量生=のぶお 註:藤巻隆)君と話して

 いると、時々思うんですよ。僕は永遠に勉強

 しなければならないわけです。例えば今、僕

 らは知財本部と一緒に「IP(知的財産)2.0」

 というのを提唱していますが、当たり前に

 現行制度の延長で考えてしまう。でも川上君

 なんかは「M2M(マシン・ツー・マシン)」の時代

 を見据えているんですね。著作物の9割を人間

 ではなくソフトウェアが作り、人間のクリエー

 ションは1割しかなくなるかもしれない。それを

 (人間を対象とした)法律で守るということに、

 どれだけの意味があるのかと言う。そういうこと

 を言われちゃうと困っちゃうよね(笑)。

 幸い、僕のようなアナログ人間が考えて、こう

 なるだろうと思ったことと、川上君がこうですよ

 と言ったことが一致して、共鳴できたんだけれど、

 恐らく普通の人が川上君と一緒にやろうとしたら

 抵抗があると思いますよ。

 ただ、社員だってどんどんデジタル化しています。

 川上君を否定したところで、今度は自分の会社

 の中にある川上君的なものも否定しなければ

 いけなくなる。だから、川上君を受け入れるという

 ことは、KADOKAWAの中の川上君的なものも

 吸収するということになる。これが大事だと思うん

 ですよ。


 川上君と僕は、日本だからこそできるオリジナル

 な組み合わせを考えた。やっぱり日本人はコン

 テンツが好きなんですよ。「初音ミク」とか「パズル

 &ドラゴン」とか「妖怪ウオッチ」とか、想定外の

 コンテンツが生まれる。この日本のパワーは、

 やっぱりすごいです。


 ベンチャー企業と言うには会社の規模が大きい

 かもしれないけれども、ベンチャー精神でやって

 いくんです。


 日本で通用しないものを作ったってアジアに行け

 ませんよ。日本的なものだからこそアジアで通用

 する。

 次にグローバリゼーション。そんなふうに考えて

 もらっていいと思うんですね。


 プラットフォーマーにならなければいけない、

 というのは、別にコンテンツ産業だけじゃなくて、

 実はソニーにもセブン&アイにも、どんな産業界

 にも当てはまることなんですね。


 つまり、どの産業界、企業だってITの技術集団

 を持たなきゃいけない時代なんですよ。


 事業の中に技術集団が必要になってくるんです。

 自分のプラットフォームを磨くためには、社内に

 技術集団を持たないとだめです。
 




KADOKAWA-DWANGO取締役相談役 角川 歴彦氏
KADOKAWA-DWANGO取締役相談役 角川 歴彦氏
(『日経ビジネス』 2014.10.06 P.080)




角川さんは、2つのポイントとなる言葉を
使っています。


1つは、「技術集団」です。
角川さんは、「技術集団」という言葉を繰り返し
使っています。


川上さんが率いてきたドワンゴは、技術集団
だったということを強調しています。


さらに、どの業種、どの企業でも社内に技術
集団を持たなくてはならない、とも語っています。



もう一つは、「メーカー発想」と「ユーザー発想」
です。


これは、提供者と利用者と言い換えてもよい、
と思います。


「メーカー発想=提供者」の論理で、押し付け
られると、「ユーザー発想=利用者」には選択肢
はとても限られたものになります。


インタビューの中で語られているように、「メーカー
発想」というのはアナログ人間のものですから、
テレビや新聞、本、雑誌などが相当します。


テレビはデジタル放送じゃないか、と思われたかも
しれませんが、アナログ放送であれ、デジタル放送
であれ、一方的に流すだけであれば同じです。


視聴者に、情報やコンテンツを選択する余地は
ほとんど残されていませんから。


いや、選択肢がない、と言えます。


ところが、ドワンゴの「ニコ動」などは、「ユーザー
発想」ですから、利用者が自らをその担い手と
なることもできますし、参加することができるの
です。


この「メーカー発想」と「ユーザー発想」の違いは、
とても大きなものだ、と思います。


ところで、角川さんは、『クラウド時代と<クール
革命>』(角川ONEテーマ21 角川グループパブ
リッシング 2010年3月10日 初版発行)の中で、
次のように語っています。


 産業や市場の趨勢を決める主役は、

 情報の消費と発信とを共に担う大衆

 にほかならない。21世紀に入って大衆

 は140字でつぶやくマイクロブログの

 「ツイッター」などを媒介にして無名の

 「個人」からリアルタイムの巨大な

 「メディア」となった。「大衆」の英知に

 誰もがアクセスでき、大衆が「すごい」

 「カッコいい」「クール」と賞賛するモノや

 出来事が社会を変革していく。それが

 「クール革命」だ。

 

  (上掲書 P.13) 


また、このようにも語っています。


 芸術や文化の世界では、日本の独自性は

 高い価値を持っている。島国に住み、日本

 語という独自の言語圏を形成している日本

 人の生活や文化は、世界の趨勢(すうせい)

 から孤立して発展してきた。
 

  (上掲書 P.30)


「ガラパゴス化」と揶揄(やゆ)されてきた日本の
伝統や文化が、逆にそうであるからこそ、存在
し続け、再評価されるようになったのも事実です。


フィギュアやコスプレなどの「オタク」のサブカル
チャーが今や、ポップカルチャーに昇華した、
と言えます。


『日経ビジネス』が取り上げた記事をご参照ください。

日経ビジネスの特集記事(65) コンテンツ強国へ
この“熱狂”を売れ!(1)


日経ビジネスの特集記事(65) コンテンツ強国へ
この“熱狂”を売れ!(2)







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