スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

技術と技術を「編集」する  2014.12.22




技術と技術を「編集」する

御手洗 冨士夫(みたらい・ふじお)氏

[キャノン会長兼社長 CEO]


 レンズ交換式デジタルカメラ(レンズ交換式)は

 景気に左右されやすいので、景気が良くなれば、

 着実に回復していくと思います。


 コンパクトでもレンズ交換式でも、やみくもに数量

 を追わないという姿勢を維持します。安売り競争に

 巻き込まれないように、付加価値の高い製品を

 提供し利益優先主義で事業を進めていきます。


 先進国、特に欧州は経済状況が芳しくありません。

 落ち込むのは致し方ありません。

 その分、新興国での需要をしっかり取っていきます。

 
 新興国では、カメラは一番身近なぜいたく品なん

 です。中国に次ぐ市場として、中近東やアフリカなど

 にも今後市場拡大のチャンスがあると思っています。

 
 戦略的にBtoB(企業向けビジネス 註:藤巻隆)を

 強化しています。BtoC(消費者向けビジネス)の

 製品は多かれ少なかれファッション性が求められ

 ます。従ってはやり廃りの回転がとても速い。

 過当競争になってしまえば、研究開発費を回収する

 前に次のトレンドへと移ってしまいます。


 私は23年間米国にいましたが、その時の米ゼネ

 ラル・エレクトリック(GE)業種転換が非常に印象的

 でした。ジャック・ウェルチ氏がトップの間に、BtoC

 製品はほとんどなくなり、完全にBtoBへと転換しま

 した。その戦略が、後に大きな成長へとつながり

 ました。


 我々もBtoBの比率を現在よりもさらに高めていき

 たいと考えています。

 BtoBシフトの動きは2000年代に入ってから着々と

 準備してきました。今、この戦略がようやく形になり

 始めています。


 私が社長に就任してからは、売上高研究開発比率

 は8%程度を維持しています。他社に比べても非常

 に高い数字です。そのため、とがった技術がどんどん

 社内で生まれています。

 そして現在、このとがった技術をどのような製品に

 応用していくかを検討しています。他のどんな技術

 を組み合わせてどんなものを作り出すのか。これを

 考えるのが最も難しい。


 弊社は2010年に1億2000万画素のセンサーを開発

 しました。1km先の車のナンバーも見える超高画素

 で解像度の高いセンサーです。今まさに、この技術

 を核に編集作業をしているところです。監視カメラ

 にはもちろん、宇宙開発にも応用できると考えて

 います。


 柱となる大きな事業を育成するためには10年単位

 の時間が必要ですが、BtoB事業の柱となる新規

 事業を進めるために、とがった技術をどんどん蓄え、

 そしてそこに投資していきます。


 世界には我々が気付いていないが、今後大きく

 伸びるであろう産業はいくつもあります。そういった

 ものを手掛けるベンチャー企業を積極的に買収して

 いきたいと思っています。


 リーマンショック後の1ドル75~80円という水準は

 デフレを後押ししました。そして何より、異状な円高

 により生産拠点は海外に出ていき失業率も高くなっ

 てしまったという現実を忘れてはいけないと思い

 ます。


 我々も工程管理を「%」から「個数」に変えました。

 不良品の発生率も「0.1%」と聞くと少なく聞こえ

 ますが、カメラを1000万台作っている我々にとっては

 0.1%でも1万台になってしまいます。ものすごく厳しい

 生産管理と品質管理が必要になってくる中で、

 ロボットで作ったほうがいい工程も増えてきている

 のは確かです。

 産業構造の転換で強みを失わないためにも、

 モノ作りの在り方を見直していく必要はあると思い

 ます。
 

 



キャノン会長兼社長 CEO 御手洗 冨士夫 氏

キャノン会長兼社長 CEO 御手洗 冨士夫 氏

(『日経ビジネス』 2014.12.22号 P.077)






キャノンは「カメラメーカー」、というイメージは
捨てなければならないかもしれません。


下のグラフをご覧ください。
売上高構成比を見ると、カメラ関係(イメージング
システム)の比率は、39%です。


カメラ(デジタルカメラ)に絞ると、39%のうちの
67%ですから、全売上高比では、約26%でしか
ありません。つまり、カメラの売上高構成比は
約4分の1ということになります。


それでも、製品別売上高で見ると、最も大きな
比率を占めています。


カメラが、キャノンの主力製品であることは
変わりません。今後もその方針に変更はない
はずです。


キャノンの事業構成2013


キャノンの事業構成2013
 「キャノンの事業構成は?」 から



ニコンと並び、キャノンのカメラは世界中のプロ
カメラマンから絶大な信頼を寄せられています。


スポーツ写真を撮影しているプロカメラマンを
見たことがありますか?


超望遠レンズの本体が白(キャノン)か、
黒(ニコン)にきれいに色分けされます。
このコントラストがとても印象的です。


果たして、白が多いのか、それとも黒が多いのか?
ぜひ、競技場でお確かめください。


長年カメラの研究開発で培ってきた技術や、
ノウハウは、キャノンのあらゆる製品に生かさ
れているはずです。



御手洗さんは、GEの元CEO、ジャック・ウェルチ
氏について語っています。


ウェルチ氏は名経営者として名高い存在です。
たまたま、「日経ビジネス」の今特集記事はGE
です(「日経ビジネスの特集記事」のブログは、
2014年12月24日から3日間にわたって投稿
します。こちらもぜひ、ご覧ください)。


偶然だったのか、インタビューの流れの中で
出てきたのかは分かりませんが、ウェルチ氏は、
御手洗さんが尊敬する3人の経営者のうちの
1人だそうです。


その3人について、田村修一編集長が、
「傍白」の中で、語っています。



 23年間に及ぶ米国生活で御手洗会長は

 3人の尊敬できる経営者に出会ったそう

 です。筆頭は今号の特集で取り上げた

 米ゼネラル・エレクトリック(GE)のCEO

 だったジャック・ウェルチ氏。2人目は

 RJRナビスコのCEOからIBMに転身して

 同社のビジネスモデルを大きく変えた

 ルイス・ガースナー氏。最後がシティバンク

 (現シティグループ)を世界最大規模の

 金融機関に飛躍させたジョン・リード氏

 です。いずれも大胆な企業改革を遂行

 した経営者たちです。

 

  (P.079)


ジャック・ウェルチ氏は、在任中、「中性子
爆弾(ニュートロン・ボム)」というあだ名を
つけられました。大規模なリストラを敢行
したからです。


建物(会社)には損害を与えず、中の人間
(従業員)を抹殺(解雇)する例えに習って、
そう言われました。


ですが、名経営者であることは間違いありま
せん。


ルイス・ガースナー氏は、マッキンゼー・アンド・
カンパニーの著名な経営コンサルタントでした。
RJRナビスコ、IBMで辣腕を奮いました。


ジョン・リード氏は、シティバンク(現シティグループ)
を世界最大級の銀行にした名経営者と言われて
いますが、「人となり」は詳しく知りません。





記事を読んで、面白かったら
ポチッとしてください。




バックナンバー




スポンサーサイト
         
検索フォーム

プロフィール

藤巻隆

Author:藤巻隆
こんにちは。

管理人の藤巻隆(ふじまき・たかし)です。

私は、『本当に役に立つビジネス書』というメインサイトのほか、『こんなランキング知りたくないですか?』や『新・大前研一名言集(改)』などのブログを運営しています。

日経ビジネスのインタビュー』という同じタイトルの携帯やスマホのサイトがありますが(PCでも閲覧可能です)、新たにFC2ブログ版を追加しました。

より多くの方にご覧いただきたい、と考えたからです。

当ブログをよろしくお願いします。

カウンター

スポンサード・リンク

女子バナー

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
ビジネス
2091位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
496位
アクセスランキングを見る>>

人気ブログランキング

ランキング

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村

サイト内ランキング



FX

カテゴリ

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

アマゾン・サーチボックス

日経ビジネスのインタビュー(FC2ブログ版)

QR

アクセスアップ

アクセスアップのために、これらを使ってみてください。オートサーフですから手間いらずです。

最新トラックバック

スポンサード・リンク

スポンサード・リンク

だいぽん
抜群の安定性と爆発力を誇るアフィリエイトの 秘訣を徹底解説しています。 だいぽんさんが今も月500万~1000万くらい稼いでいる ノウハウです。 あなたも安定的な収入の柱を作りませんか?

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

売上ランキング

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。