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「鉄道」から描く第2の創業  2014.10.13





「鉄道」から描く第2の創業


後藤 高志 (ごとう・たかし)氏

[西武ホールディングス社長]


 まず手を打ったのは徹底的な事業の

 売却・閉鎖です。当時、国内外には

 約160の事業所がありましたが、

 (赤字が続いていた地方のプリンス

 ホテルなど)実に4分の1の事業所を

 売却しました。外部に売れないところ

 はやむなく閉鎖しましたよ。


 一方、「集中」という形で残した事業にも

 手を加えました。軽井沢などの主力施設

 で新規投資をスピーディーに行ったわけ

 です。現場と一体になった思い切った

 改革が好循環を生み、収益力は飛躍的

 に高まりました。


 (一連の経営改革では)2008年に新型

 車両の30000系、通称「スマイルトレイン」

 を導入しました。


 これはプロジェクト自体が新生・西武ホール

 ディングスの象徴で、当時男性ばかりだった

 車両の企画・開発に女性の声を反映させた

 ことが大きい。乗客の半分は女性や子供

 ですから・・・。


 私たちは(西武鉄道、東武鉄道、東京急行

 電鉄、東京メトロ、横浜高速鉄道)5社で

 広域交通ネットワークシステムを運営して

 います。これだけ素晴らしい相互乗り入れ

 ができているのだから、この形を(資本まで)

 一歩踏み込んで提携することは現時点では

 必要ないと思っています。むしろ相互乗り

 入れによって各社のコミュニケーションは

 非常に高まりました。


 海外需要を本格的に取り組むには、

 グループ会社間の縦割り組織を打破する

 必要もある。


 私も関西の私鉄は我々より10年、20年先

 を行っていると思っています。それは顧客

 サービスや経営戦略と言った目に見える

 部分だけではありません。関西が首都圏

 に先駆けて、日本の人口減少という根本的

 な課題に取り組んでいるからです。


 一例ですが、今となっては当たり前の自動

 改札機も関西からスタートしています。

 人件費を削減するだけではなく、混雑の

 緩和に役立ちます。


 我々が口を酸っぱくして言っているのは、

 「井の中のゆでガエルになるな」ということ

 です。

 鉄道会社は、ややもすると井の中の蛙に

 なりやすいものです。運賃や定期券の収入

 が日々入ってくるため足元のキャッシュ・

 フローが非常に安定している。そこの安住

 してしまえば長い目で見たリスクをおざなり

 にしがちです。これを放置していたら最初は

 居心地のよかってぬるま湯が徐々に熱湯に

 なって、最後は大やけどですよ。


 (東京・紀尾井町の元赤坂プリンスホテル

 跡地に社運をかけた複合施設の建設は)

 2016年夏に完成予定です。地上180m

 で地上は4階までを商業施設、さらに28

 階まではオフィス、ホテルは30階から36

 階までになっています。隣には居住施設

 も付いています。


 「紀尾井町プロジェクト」で培ったノウハウは、

 今後様々なエリアでも応用できると考えて

 います。


 10月下旬には格式売買の制限条項が

 解けてサーベラスは保有株式の売却が

 できるようになります。彼らが持つ35%

 の株式を埋める株主として法人や機関

 投資家が想定されますが、やはり沿線

 住民など幅広い方々に長期安定株主に

 なっていただきたい。そのためにも配当、

 株主優待、株式の値上がりの3つは重要

 です。


 今までは経営の再生に軸足がありましたが、

 これからは企業価値をシッカリと向上させて

 株主に還元していきますよ。まさに第2の

 創業です。
 




西武ホールディングス社長 後藤 高志氏とスマイルトレイン

西武ホールディングス社長 後藤 高志氏とスマイルトレイン
(『日経ビジネス』 2014.10.13 P.080)




かつて西武王国と言われた西武グループを
創立したのは、衆議院議員、衆議院議長を
歴任した堤 康次郎(つつみ・やすじろう)氏
です。


康次郎氏は、西武グループを2つに分けました。
西武鉄道グループと西武流通グループです。


西武鉄道グループは、西武鉄道とプリンスホテル
などの事業で、主力でした。


西武流通グループは、西武百貨店、パルコ、
池袋サンシャインシティなどの流通業で、
いわば傍流でした。


康次郎氏には、2人の息子がいました。
長男が清二氏で、次男が義明氏でした。


清二氏は本妻の子であり、義明氏は非嫡出子
(民法の改正で相続上の差別はなくなりました)
でした。


本来であれば、長男の清二氏が主力の鉄道
グループを引き継ぎ、次男の義明氏が流通
グループを引き継ぐはずでした。


ところが、康次郎氏は何かと反発する清二氏
よりも、義明氏をかわいがったのです。


そして、康次郎氏は後継者として、義明氏を
指名しました。


義明氏は、康次郎氏の教えを忠実に守り、
後に「怪物」と呼ばれる存在となりました。


しかし、昔読んだ本の中には、法人税を
払わないようにするために、多額の借入を
して赤字にする、ということを常套手段に
していたということが、書かれていました。


これは憶測ではなく、事実でした。
当時は、赤字会社は税金を収めなくても
済んだのです。


そうした「不正」がまかり通っていたのです。
父親が衆議院議長を務め、皇室との関わり
もあったからです。


プリンスホテルという名称は、皇室との関わり
があることの表れで、以前のプリンスホテルの
社章は「菊のご紋章」によく似ていることからも
分かります。


現在、このロゴマークは、使われていません。


プリンスとは皇族のことです。
戦後、GHQによって皇族は莫大な財産税を
課され、手放さざるを得なくなり、康次郎氏が
旧皇族の土地を安く買い叩いて、手に入れた
ということです。


ところで、清二氏はペンネーム辻井喬で作家
にもなり、自伝小説を書いています。
文化・芸術に強い関心があった清二氏は、
パルコ劇場などを建て、文化・情報発信の場
としました。


時が経ち、義明氏の不正会計処理により、
上場を廃止されました。


インタビューの中に出てきた、米投資ファンド、
サーベラス・グループ(ハゲタカファンドと一つ
と言われたことがあります)が筆頭株主となり
ました。


その後、紆余曲折はありましたが、後藤さんが
社長に就任し、徹底した改革を断行し、再上場
することができたのです。


編集長は「傍白」の中で、このように書いています。


 米投資ファンド・サーベラス・グループとの

 経営方針を巡る対立では、後藤社長の

 タフネゴシエーターぶりが際立ちました。

 西武鉄道グループと言えば堤義明氏という

 かつてのイメージも後藤社長がトップに

 就いてからは払拭されたように感じます。
 

  (『日経ビジネス』 2014.10.13 号 P.081)


長々と背景を書いてきましたが、この程度のことを
頭に入れておかないと、インタビューの内容を深く
理解することが難しくなる、と考えているからです。






記事を読んで、面白かったら
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私は、『本当に役に立つビジネス書』というメインサイトのほか、『こんなランキング知りたくないですか?』や『新・大前研一名言集(改)』などのブログを運営しています。

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