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復活の道筋は見えている 2014.11.17




復活の道筋は見えている


マーティン・イエッター(Martin Jetter)氏

[日本IBM社長]


 日本の経営者はITへの理解が足りないとの

 意見も聞かれますが、私は少し違うことを

 感じています。

 確かに彼らは技術的な詳細には明るくない

 かも知れません。しかし、私が良い意味で

 驚いたのは、ITプロジェクトについて社内で

 非常にオープンに議論がなされているという

 ことです。CEO (最高経営責任者)をはじめ、

 我々の顧客企業の経営幹部は、ITが会社の

 競争力を高め、新しい市場に打って出るため

 の武器であることを十分に理解しています。


 私は着任以来、日本IBMの置かれた環境を

 分析したうえで、基本的に3つの改革を進めて

 きました。

 第1は会社の組織の再編です。これまで、

 とかく都市部に集中しがちだった人員を、

 東北や西日本など4つの地域(リージョン)に

 きちんと営業部隊を作って配置しました。

 2つ目に、顧客ニーズの洗い出しです。

 日本特有のニーズは何なのか、それに対して

 日本IBMとして何が提案できるのかということを、

 相当な時間をかけて精査しました。

 この2つの改革にメドがついた時点で、3段階目

 としてトレーニング(教育)と採用、つまり社員の

 変革に取りかかりました。日本IBMは社員教育に

 既に1000万ドル(約11億円)以上を投資し、

 3つの社内アカデミー(研修プログラム)を立ち

 上げています。


 最近では、欧米など海外で日本IBMの社員を

 増やしています。グローバル展開を図る企業に、

 現地で日本人による日本語のサービスを提供

 するためです。


 IBMの強みと言えば、まず何よりも、研究開発に

 重点を置いていることです。20年間、米国での

 特許取得数は首位を守り続けています。

 加えて、IBMには顧客の事実上の課題を本当の

 意味で解決する力があります。


 1つ例を挙げましょう。我々は日本でデータ

 センターを建設する際、非常に長い時間を

 かけて社内で検討します。

 津波や地震といった日本の自然災害の条件を

 調べ、緊急時にもエネルギー供給が途絶えない、

 本当に安全で信頼できる建設地を探すのです。


 先ごろ米アップルとも法人向けビジネスで提携

 を発表しました。我々の持つシステムの強さと、

 アップルが持つモバイルの強みを融合することで、

 新規の顧客開拓につながるものと考えています。


 ワトソン(人工知能型コンピューター 註:藤巻隆)

 は自然言語に対応し、人の言葉を解釈する能力

 を持っています。さらに学習能力がありますので、

 ユーザーがどのようにデータを与えるかに応じて、

 何を聞かれているかを判断する精度を高めること

 ができます。


 ワトソンの仕組みは、人間が右脳と左脳を使って

 いろいろなことを想像する姿に似ていると言えます。


 ワトソンは、今までの想像を超えるような膨大な

 量のデータを、これまでにないルールと組み合わせ

 で処理し、答えを引き出すことができます。当然、

 非常に幅広い分野で応用できる可能性があります。

 
 IBMは、ワトソンに対して既に10億ドル(約1100

 億円)を出資しています。数週間ほど前には、

 米ニューヨークのマンハッタン中心部にワトソン

 本部も立ち上げました。


 我々はBtoC(消費者向けビジネス)企業ではなく、

 あくまでもBtoB(法人向けビジネス)企業です。

 我々は、新製品の開発や、ワトソンに代表される

 新たな研究開発の手を緩めることなく、BtoB企業

 としての機能を高めていこうとしています。


 ただ1つ注目していただきたいのは、IBMは直近の

 四半期だけで40億ドル(約4400億円)もの純利益

 を稼いでいるという事実です。キャッシュについても、

 2014年は第3四半期までに85億ドル(約9300

 億円)を創出しました。
 

 



日本IBM社長 マーティン・イエッター氏

日本IBM社長 マーティン・イエッター氏
(『日経ビジネス』 2014.11.17号 P.101)




IBMとアップルの提携は、当然のことですが、
双方にメリットがあります。


イエッターさんがインタビューの中で語っている
ように、IBMは「BtoB(法人向けビジネス)企業」
です。一方、アップルは「BtoC(消費者向け
ビジネス)企業」です。


この提携によって、相互補完関係が成り立ちます。
アップルは法人向けビジネスに進出し、強化する
ことができます。IBMはアップルの「モバイルの強み」
を活用することができます。


モバイルを運用する企業に一つのソリューション
(問題解決)を提示することが可能になります。


イエッターさんは、インタビューの後半で、
人工知能型コンピューター「ワトソン」について、
多くを語っています。約1100億円の投資をして
いることから、他社の追随を許さない技術力を持ち、
自信に溢れている様子が言葉の端々から感じられ
ます。


編集長の「傍白」欄で、インタビュー後のイエッターさん
の近況に触れています。
 


 インタビューしたのは10月の下旬でしたが、

 直後の11月4日、イエッター氏が来年1月

 1日付けで米IBMの上級副社長に就任し、

 12月末にも日本IBM社長を退任するとの

 報道が飛び込んできました。担当するのは

 IT(情報技術)インフラ構築などを手がける

 最大部門、グローバル・テクノロジー・

 サービス(GTS)。

 日本IBMでの経営手腕が評価されたという

 ことでしょう。

 実際の氏の語り口も穏やかな紳士ですが、

 業績的に苦境にある本社で求められるのも

 やはり、その豪腕かもしれません。
 



子会社であろうと、際立った実績を上げることが
できた人物には、より大きな権限と責任、
そして報酬を与える米国流の「人の使い方」、
と言えます。





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私は、『本当に役に立つビジネス書』というメインサイトのほか、『こんなランキング知りたくないですか?』や『新・大前研一名言集(改)』などのブログを運営しています。

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