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医療と健康、全産業に好機  2015.03.23


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医療と健康、全産業に好機

井村 裕夫(いむら・ひろお)氏

[先端医療振興財団理事長]


 日本医学会総会は4年に1回、医学や医療の進歩を学び、

 体験できる医学界で日本最大の学術大会です。

 いわば、医学界のオリンピックと言えます。

 こう言うと、医師や医療関係者だけが参加するものと

 思われるかもしれませんが、市民向けの講演会や展示会も

 たくさん行いますので、一般社会と医学界の交流の場とも

 言えます。


 一番の目玉は、3月28日から4月5日に開催する、

 「未来医XPO’15」という展示会です。神戸のポートアイランドの

 会場で、介護や生活支援を行うロボットの体験、生きたiPS細胞

 の観察など、最先端の医療や医学の一端に触れることができます。

 子供からお年寄りまで楽しめる内容ですが、私はぜひ、子供たちに

 見てほしい。

 というのも、実は最近の研究結果で、中年以降にかかる病気も、

 その“芽”は子供の時に出始めていることが分かってきました。

 一つの例は、その人が母親の胎内にいる頃(胎生期)の栄養

 状態が悪いと、胎児は乏しい栄養状態で代謝するようプログラム

 されてしまいます。その人が成長し、急に豊かな食生活を送る

 ようになると、代謝がうまくいかずに糖尿病などの病気になり

 やすい。

 同様に、精神疾患の原因となる可能性についても、研究が行わ

 れています。


 もちろん、病気の発症には遺伝子も関係しますが、発達過程や

 環境も重要なのです。


 英国では、1946年3月の第2週に生まれた五千数百人について、

 その生活環境や食生活、病歴などを現在も追跡調査しています。

 そこで分かったのは、社会的、経済的に地位が低い子供は早く

 亡くなり、病気も多かったということです。こうした研究結果から、

 「教育に力を入れ、恵まれない子供でも、(一定水準の暮らしが

 できるように)技術を身につけられるようにせよ」と勧告しています。


 人間はいずれ亡くなるわけですが、一定の年齢まで身体的にも

 精神的にも社会的にも、いい状態で生活を送れるようにする。

 それが医学や医療の大きな役割です。


 特に都市計画は重要です。今は病院で亡くなる方が多いですが、

 これからは絶対数が足りなくなってそれが難しくなります。

 一定水準の医療を受けられるように、住み慣れたコミュニティーを

 充実させていくことは必須です。ただし、そこでは効率的にインフラを

 整備していくべきでしょう。


 今、医学界では「フレイル(虚弱)」という概念が広まっています。

 これは健康と寝たきりの中間の状態を指します。この状態で手を

 施せば、寝たきりにならずに健康状態に戻れる。

 ここで期待されるのが、企業の役割です。例えば、楽しみながら

 筋力を鍛えるサービス。元気な高齢者が増えれば、本人や家族の

 満足度も上がり、介護にかかる財源も削減できますから、社会的

 価値も高い。

 企業は利益を上げなければなりませんが、医学や医療の関連で

 忘れてならないのは、その人が健康になることで得られる社会的

 利益です。健康や医療に関連する産業の目標は、企業的利益と

 社会的利益を両立させることです。


 ドイツは流行の原因であるコレラ菌を発見しました。一方の英国では、

 テムズ川に流れ込む下水道に着目して、感染経路を突き止め、

 その下水道を閉鎖して流行を抑えました。

 英国のように集団を対象に医学的な現象について統計学を使って

 研究することを疫学と言います。臨床の研究を行うには、この疫学を

 学ぶことが非常に重要なのですが、日本は教育も遅れています。

 米国の医学は、ドイツと英国の両方を取り入れており、大学院の

 公衆衛生学の専攻で、専門家を養成してきました。日本も戦後に

 GHQ(連合国軍総司令部)の指示の下、全国の医学部に公衆衛生学

 の講座を作りましたが、十分に研究者が育っているとは言えません。


 関西の大学はノーベル賞をはじめ、基礎医学の研究においては、

 日本の他の地域に比べて成果を上げています。また、大阪や京都には

 モノ作りの基盤となるユニークな企業が多数あり、神戸には医療と医学

 の研究機関が集まったクラスター(産業集積)があります。基礎研究を

 産業に展開していくのには圧倒的に有利です。

 関西はこれからの世界をリードする産業を育てていける可能性がある

 と思っています。


 日本の合計特殊出生率は現在1.43で、日本は諸外国に例を見ないほど

 少子高齢化が深刻です。これからは日本のように高齢化が問題となる国

 が増えてきますから、日本が先導して課題解決に取り組み、その成果を

 世界に発信していくことが求められています。
 







先端医療振興財団理事長 井村 裕夫 氏

先端医療振興財団理事長 井村 裕夫 氏

(『日経ビジネス』 2015.03.23 号 P.105)
「日経ビジネスDigital」 2015.03.23





キーワードは、医療と健康です。


村井氏は「疫学」の重要性を指摘しています。


村井氏によれば、「疫学」とは、
「集団を対象に医学的な現象について統計学を
使って研究すること」
です。


ビッグデータ解析が進んでいますので、
多くのデータを集めることができれば(臨床などで)、
その分析結果に基づいて、治療や予防を医療現場
に活かしていくことは可能です。


日本医学会総会は医療に関わる人たちだけの
ものと思っていましたが、
「市民向けの講演会や展示会もたくさん行いますので、
一般社会と医学界の交流の場」
になっているということは、とても有意義なことですね。


「象牙の塔」になってはいけません。
医学の進歩によってもたらされた知見は、医学者や
医師が独占すべきものではありません。
もっと開かれたものでなくてはなりません。


「日本医学会総会」は京都と神戸で4月13日まで
開催されるそうです。


京都には先端企業が集まっています。
すぐに思い浮かぶ企業だけでも、京セラ、日本電産
オムロン村田製作所などがあります。


大阪には、パナソニック武田薬品工業東レ
サントリーなどがありますね。


著名な研究者には、京都大学出身の日本人初の
ノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進博士
がいます。


神戸大学大阪市立大学大学院出身では、日本人
2人目のノーベル生理学・医学賞を受賞した、
あなたがよくご存じの山中伸弥京都大学教授が
いますね。


神戸市には、理化学研究所多細胞システム形成
研究センター (CDB)
ライフサイエンス技術基盤
研究センター (CLST)
あります。


大阪府吹田市には、同じく理研の生命システム研究
センター (QBiC)
もあります。


関西には生命科学系の研究機関が集積していますし、
医学と連携できる企業も多数ありますので、関西は
ポテンシャルが極めて高い、と考えています。


村井氏は、「関西はこれからの世界をリードする産業を
育てていける可能性があると思っています」と語って
いますが、成果を見ますと頷けます。






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