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サッカーで地域経済を再生  2015.06.29






サッカーで地域経済を再生

岡田 武史(おかだ・たけし) 氏

[FC今治オーナー]





 きっかけはFC今治のオーナーが先輩だったから

 なんですが、育成世代からトップまで同じ哲学、

 同じプレーモデル、同じトレーニング手法でやる

 クラブを作りたかったんです。

 FC今治全体で1つのピラミッドを作りたい。

 高校も中学も少年団も全部、FC今治が関わって、

 頼まれれば指導者を派遣して同じサッカーを目指す。


 10年かかっても、一からできるところということで。

 やるからには、株式を51%取得して、要は覚悟して

 やれよということです。


 大体、今年いっぱいは資金のメドが立ちました。

 でも今からの収入はほとんどないんですよ。

 入場料を取れない。四国リーグは入場料を取って

 ないんですよ。

 来年、日本フットボールリーグ(JFL)に上がって

 規模を大きくするには、今のスポンサーに続けて

 もらえるかが大きなポイントなんです。

 露出で考えると、本来価値のないところにお金を

 出してもらってることに対していかに価値をつけて

 いくか。

 四国リーグって8チームしかないから、ホーム7試合

 ですよ。テレビに映るわけでもない。

 要するに、僕が夢やビジョンを語って、それに対して

 面白いって共感してスポンサーをやってもらってる。


 大手ではデロイト(トーマツ・コンサルティング)と

 (EXILEなどが所属する芸能事務所の)LDHと三菱商事

 がスポンサーになってくれていますが、3社が化学反応

 を起こして、新しいフィールドができるかもしれない。


 人の心だったり価値観だったり考え方が変わらないと、

 次の時代は来ないと思います。


 大事になるのは何かといったら、GDP(国内総生産)や

 売り上げやそういう目に見える資本ではなくて、人と人と

 の信頼や関連性など目に見えない資本で経済が動いて

 いく。そんな新しいフィールドが作れたらいい。


 サッカーだけでやろうとは思っていません。

 全てのスポーツの力でやるんです。

 スタジアムは、都市公園法に引っかからない範囲で、

 ホテルや、今治ラボというトレーニングを指導する施設

 も作ります。

 ワールドカップのドイツ代表を分析した(FC今治のビジ

 ネスパートナーで独IT=情報技術=大手の)SAPが

 データを分析する施設や選手を治療するところも入り

 ます。

 そういう施設があれば、いろいろなトップアスリートが

 集まってくるでしょう。

 EXILEのダンス教室をやったり、ダンスの祭りを今治で

 やったりする。

 松岡修造君には「テニススクールをやってくれないか」と

 持ちかけています。

 うちのアドバイザーには野球の古田敦也さんとか、

 ラグビーの平尾誠二さんがいます。例えば僕ら3人で

 リーダーシップ論の講座をやったら人が集まるでしょ。

 いろいろなスポーツによって、町が活性化してきますよ。


 育成世代からトップまで同じサッカーをやる。

 16歳までに基本のメソッドをマスターして、16歳から

 それを破って自由にやっていく。

 日本は、子供のとき自由にやらせて、大人になってから

 型にはめる。これはおかしいとずっと思っていました。


 要するに、武道で言う守破離ですよね。型を守って破って

 離れていく。自由なところから自由な発想って出ないんで。

 何か型があるから、それを破って驚くような発想が出るん

 じゃないかと。そういう発想です。


 岡田メソッドを使うと、いい選手が下から育ちます。

 外から買ってこなくて済みます。プロサッカーで一番お金

 がかかるのは人件費です。

 高額年俸の選手を買ってくるから。うちは育てて売るわけ

 です。

 だからお金をかけなくてもチームが強くなるのです。


 FC今治が強くなって、うちから5人代表が出たら、

 日本のサッカーが変わるんじゃないか。

 ドイツのサッカーが変わったのは、バイエルン・ ミュンヘン

 から5人以上代表選手が出るようになってからだし、

 スペインはバルセロナから5人以上出るようになって変わ

 ったんですよ。

 僕らにもできることがあります。僕らはその責任を分担

 して、やるべきことをやるべきだと思う。

 民主主義と一緒で、みんな権利を主張するばかりで、

 責任を分担するっていうことを忘れてはいけない。


 実は僕、サッカーというのは成熟したスポーツで、

 これ以上劇的な変化はないと思っていたんです。

 例えば「攻撃は広く深く」って言うでしょ。

 そうだと思い込んでいました。

 でも、深くっていうのは、30m以上正確にボールが蹴れる

 選手、またはフォワードでボールをしっかり受け止める

 選手がいて成り立つ。

 日本の選手は25m以上のパスになったら精度ががくっと

 落ちます。だったら深くない方がいいんじゃないかと。

 そう考え出すと、いろいろな可能性がまだあります。

 日本人がいろいろなスポーツで世界で勝った時というのは、

 常にそうなんですよ。

 回転レシーブだったりウルトラCだったり、新しい発想から

 入っている。


 最初はみんな、本当に諦めていた。この十数年で今治大丸

 は清算され、今治デパートもなくなってしまった。

 でも今、ようやく、みんな、「あれっ、ひょっとしたら」と思い

 始めている感じですね。何で岡田が来たの。

 「ひょっとしたらこれは」と、役所関係も含めて、ようやくちょっと

 立ち上がりかけてくれたところかな。
 

  (PP.090-093)




FC今治オーナー 岡田 武史 氏


(『日経ビジネス』 2015.06.29 号 P.091)
「日経ビジネスDigital」 2015.06.29






キーセンテンス


キーセンテンスは、

 大事になるのは何かといったら、 
 人と人との信頼や関連性など目に 
 見えない資本で経済が動いていく 
です。

経済合理性だけでは人は動かない、
と言っているのです。


感性マーケティングあるいは感情マーケティングの
考え方と共通する点です。


そうした定性分析だけでなく、SAPやデロイトなどの
外資を活用し、ビッグデータ解析による定量分析をし、
現場にフィードバックしていこう、と考えているのです。






ポイント1


岡田メソッド


「育成世代からトップまで同じサッカーをやる」
「武道で言う守破離ですよね。型を守って破って
離れていく」
「うちは育てて売るわけです」


こうした岡田さんの言葉から分かることは、
小資金の企業でもやり方や考え方次第で、
不可能が可能になるということを実証しようと
していることです。





ポイント2


夢やビジョンを語る


壮大な構想を実現可能にするためには、
トップが夢やビジョンを語ることが極めて重要です。


本田宗一郎氏が起業したホンダや、孫正義氏が
起業したソフトバンクが創業間もなく、
名もないちっぽけな会社であった時、
大言壮語で社員を鼓舞したという話は有名ですね。
当時の大半の社員は「何を言っているんだ!」
という気持ちが強かったでしょうが。





ポイント3


中期計画を策定


ただ夢やビジョンを語るだけではダメで、
いつまでにどんなことを実現するのか、
を明確にすることが大切です。


自分たちの「想い」や「志」だけでは実現しません。
スポンサーが長期にわたって支援してくれない
ことには、計画は頓挫します。
その結果、破綻するかもしれません。


岡田さんの構想では、8年後にスタジアムを建設し、
10年後には、FC今治をJ1で優勝争いができる
チームに育て上げ、さらに日本代表にFC今治から
5人以上を出すことです。


現時点では、ゴールははるか彼方にあり、
見ることはできませんが、イメージは出来上がり
つつあるでしょう。


一歩一歩着実に階段を上がっていって欲しい、
と思います。


そして、いつの日か、私がファンの横浜F・マリノス
と名勝負を見せて欲しい、と願っています。


これはサッカーに限った話ではなく、
他のスポーツや音楽活動などを媒介にして、
今治の地域経済を再生していかなければ、
夢のままで終わってしまいます。


今治の挑戦が成功すれば、地域経済再生
の新たなモデルとなり、全国的に拡大する
かもしれません。


2015年4月から四国リーグがスタートしています。
勝負も夢の実現も、今、始まったばかりです。





私見



岡田さんがサッカー日本代表監督として、
2010年W杯南アフリカ大会でベスト16に
導いたことは、あなたもご存じでしょう。


そうした実績を買い、Jリーグの複数のチームから
監督要請があったそうです。


ですが、岡田さんは断ったそうです。
「岡田メソッド」を導入することになれば、
現スタッフやコーチ、選手の大掛かりな入れ替えが
避けられません。


その点で、一からスタートできるFC今治なら、
10年というスパンで階段を上がっていけると
考えたことと、債務超過に陥っていた、
当時のFC今治のオーナーから要請を受けたことで、
岡田さんはFC今治のオーナー就任を決断しました。


大きなリスクは間違いなくある、と思います。
それでも、岡田さんは「岡田メソッド」を忠実に実行
していけば、日本のサッカーを変え、さらに世界を
驚かすことができる、と確信しています。


もちろん、これからの10年で、いろいろな課題が
発生することでしょう。


ですが、岡田さんは自分一人で解決しようとはせず、
それぞれの強みを生かし、責任分担して、総体として
強化していこうとしています。


それは、協働であり、共創でもあります。


岡田さんの夢とビジョンが実現するかどうかは、
確定していません。


しかし、私は可能性は十分にある、と考えています。
それはサッカーだけでなく、スポーツや音楽などを
通じて、辺境から盛り上がらせ、活性化させることが、
「草の根」活動を一過性のものにせず、根付かせ、
持続させる原動力となるからです。


外部から動かそうとしても、なかなか思うように
いきませんが、内部から沸き起こるエネルギーは、
強力かつ巨大であるからです。
マグマのようなものだからです。




マグマ

マグマの画像 Wikipedia から





岡田武史氏「日本人に合った型を作る」
FC今治新体制発表会


こちらをご覧ください。
『日経ビジネス』の編集長インタビューを補足する
内容の記事と動画があります。


8年後にスタジアムを作るというのは、・・・


育成のピラミッドが良くなって、・・・


2025年に日本代表選手を輩出したいということだが、・・・


岡田武史氏「メソッドを作ろうと決めた」
FC今治新体制発表会【動画】








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