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安心している暇はない  2015.07.06






安心している暇はない

中西 宏明(なかにし・ひろあき) 氏

[日立製作所会長兼CEO(最高経営責任者)]





 現状の課題を乗り越えて、さらに大きな成長を

 続けるには、やはり発想を変えないとだめです。

 危機のときは何とかリカバリーしようと、

 みんな火事場のばか力が出る。

 「攻め4割、守り6割」と川村さんが言っていたが、

 実態はみんな攻めも含めて相当、頑張ったわけ

 です。

 それが、過去最高益とか褒められるようになって

 くると安心して、いつの間にか半分守りになって

 しまう。

 今は「攻め7割、守り3割」で行け、と言っている

 のに、みんな褒められて安心して、3割ぐらいしか

 攻めてないんじゃないか。こういうマインドセットを

 どうやって乗り越えられるか。

 そんな課題が今期見通しの数値に出ています

 よね。


 ある国、ある地域、ある事業領域というふうに

 限れば、確かにHITACHIのプレゼンスは世界で

 かなり高くなりました。これを周辺へどれだけ広げ

 られるようになるかというのがこれからの勝負

 どころだと思います。


 事業のトップが誰かというのは非常に重要だと

 思いますね。鉄道事業は外国人をグローバル

 CEOにしたことで、過去にとらわれず、いろいろな

 ことにスピード感を持ってチャレンジしています。

 その効果は経営の数字にも反映され始めていて、

 受注は好調過ぎて、生産能力が足りないくらい。

 ここに2月に買収を発表したアンサルドSTSの信号

 システムが加わると、鉄道関連の事業範囲が急速

 に広がります。


 マーケティングから販売、開発や生産、アフターサー

 ビスまで、フルバリューチェーンが海外で丸ごと必要

 になるでしょう。

 そうなると日本人が海外にのこのこ出かけてオペレー

 ションを全部やろうとするのは無理。

 経営幹部はほとんど外国人の現地人材になり、

 立ち上げ時は日本人が経営トップにいたとしても、

 いずれは現地人材をリーダー格に引き上げる必要性

 が出てきます。


 ドメ(米州総代表に就任したジョン・ドメ氏)がCEOを

 務めている日立データシステムズ(HDS)は、

 彼のリーダーシップで社員のやる気と規律を高めて

 きた実績がある。

 「働きやすい会社」だという賞をもらうぐらい、

 外部からも評価される会社になった。単に処遇や報酬

 だけでなく、社員の目標設定の仕方、意思決定の透明

 性などの改善を彼が率先してやった結果です。


 HDSほどうまくいっているところばかりではないですが、

 事業範囲は幅広く、海外に権限を与え、人事評価制度

 もグローバルで統一して改革している事実は、

 外国人にも魅力だと思います。


 もっと露骨に言うと、今までの日立のやり方では、

 優秀な外国人は絶対に来ないから、これを変えたら

 効果が出てきた。

 「小さく産んで大きく育てる」なんて真っ赤なウソで、

 それでは夢も希望もない。腕に覚えがあり、

 野心のある人材も来ない。

 もっと大胆に、これまで事業部ごとに作ってきた

 小さな海外販売会社を、各地域で全部統合して

 大きくしちゃった方がいいのかなと思っています。


 守り7割のままだと、世界で勝てません。

 しかし、「それじゃだめだ」と言って、パっと直るもの

 でもないから難しい。ただ、それも現実なので、

 社内コミュニケーションには結構、パワーを使って

 います。これは永遠の課題でしょうね。


 事業ポートフォリオについては、毎日のように頭の

 中でいろいろ考えていて、これはもう終わりがない

 ですよね。市場やニーズは変化しますから。

 そのためにも、まずは利益率を上げなきゃいけ

 ない。

 グローバルの競合が利益率10%以上ですから。

 そこに到達しないと、様々な事業再編の選択肢を

 考えたとき、キャッシュの動員力がネックになって

 しまう。

 競合が今やれる決断を、今の我々の懐具合では

 できない現実がある。


 日本の会社ではありますから、日本人でないと分か

 らない部分はいっぱい出てくるでしょう。

 それは外国人には、ちょっとハンディになってしまう

 かもしれない。

 シーメンスはグローバル企業ですが、やはりドイツの

 会社という一面が残っています。GEでさえ、まだ米国

 の会社です。

 
 社会イノベーション事業を世界展開する今の路線には、

 自信があります。

 「社会イノベーション事業は、コングロマリットのデメ

 リットを覆い隠し、そのメリットを前面に出す仕掛けに

 すぎない」という皮肉な指摘も承知している。

 とはいえ、それが社会に受け入れられるのなら、

 自信を持って「それでいいじゃないか」と言いたい。
 

  (PP.046-049)




日立製作所会長兼CEO(最高経営責任者) 中西 宏明 氏

日立製作所会長兼CEO(最高経営責任者) 中西 宏明 氏
(『日経ビジネス』 2015.07.06 号 P.047)
「日経ビジネスDigital」 2015.07.06






日立製作所は一昔前まで、
「技術力はあるが、デザインがダサい」
と言われたことは事実です。


ですが、最近の高速鉄道車輌のデザインを
見ると、まったくダサいと感じません。


「クールジャパン」を象徴するようなクールな
デザインが目を引きます。



イギリスGWML・クラス800

イギリスGWML・クラス800

高速鉄道車両 Wikipedia の画像から




『日経ビジネス』最新号(2015.07.06 号)の特集は、
「外弁慶 HITACHI 世界から壊す成長の壁」
です。


この特集の最後に、中西宏明会長兼CEO(最高
経営責任者)のインタビューが組まれていました。


好業績に驕ることなく、謙虚に、率直に意見を述べ
ています。


このような精神が継承されていけば、日立製作所は
いつまでも「外弁慶企業」と揶揄され続けることなく、
日本国内でも強みを発揮していくことでしょう。


謙虚で、率直に述べる態度は、確固たる自信の
裏付けがあるからだ、と思います。





キーセンテンス


キーセンテンスは、

 「小さく産んで大きく育てる」なんて真っ赤なウソで、 
 それでは夢も希望もない 
です。


「小さく産んで大きく育てる」という言葉が流行した
時期がありました。


私もこうした考え方はリスクを最小限にしたうえで、
果実を手にすることができる、と長い間考えて
きました。


ですが、中西さんはグローバルな視点に経つと、
「夢も希望もない」ということになるそうです。


外国人、特に米国人は貪欲で、成果を上げ、
地位と多額の報酬を得て、自分の価値を高め、
更に上を目指して転職しようとします。


外国人の立場に立てば、大きな権限委譲がされる
企業に魅力があり、集まってくるのは当然のことと
なります。


日立製作所を外国人に魅力ある企業にするという
ことは、グローバルに事業を展開し、推進していく
ためには必要不可欠な条件になります。






ポイント1


攻め7割、守り3割


「攻撃は最大の防御なり」とは言い古されている
ようですが、やはり欠かせないことです。


守りに入ってしまうと、受け身になり、
自ら仕掛けることができなくなります。
現状打破ができなくなります。
それは後退を意味します。


積極果敢に行動することは、グローバルの世界で
戦うための条件の一つです。


「判断、決断、断行」のスピードが重要だからです。





ポイント2


利益率を上げてキャッシュリッチ


日本のメーカーの利益率は全般に低いことは、
以前にも『日経ビジネス』で取り上げられました。


グローバルな世界で戦い、認められるには、
利益率が二桁以上あることが求められます。


と同時に、キャッシュリッチでないと、
魅力的な企業が見つかり、M&A(合併・買収)
したいと考えた時、実行できないことになります。


潤沢なキャッシュがあれば、M&Aに素早く行動
に移せます。





ポイント3


社会イノベーション事業


日立製作所にとって「社会イノベーション事業」
とは何を示すのか、私も最初は、ハッキリと掴む
ことができませんでした。


そこで、具体的にどのようなものなのか、
調べてみました。


『日経ビジネス』(2015.07.06 号)の特集に、
次のような記述がありました。



 ストレージ技術はセンサー技術と並んで、

 スマートシティーやスマートグリッド、

 ヘルスケアなど日立が言う社会イノベーション

 事業を進める上で不可欠な要素。
 

  (P.037)


つまり、ストレージ技術やセンサー技術を
コア技術と位置付け、磨き上げることに、
日立製作所は自信を深めているということ
です。


この点について、「日経ビジネスの特集記事」
で詳しく取り上げますので、ぜひご覧ください。





私見



日立製作所は総合電機メーカーとして、
博士号を持つ研究者が多いことで知られています。


残念ながら、私が調べた範囲では、博士号を持つ
研究者数が掲載されたサイトを見つけることが
できませんでした。


そこで、代わりに研究者数をご紹介します。


日本の3大総合電機メーカー、日立製作所、東芝、
三菱電機で、研究者数を公表(2014年3月現在)
しているのは、日立製作所だけです。



研究開発費と研究者数

研究開発費と研究者数





3社比較は次のとおりです。

日立製作所、東芝、三菱電機の比較

日立製作所、東芝、三菱電機の比較





日立製作所は売上高、純利益とも他社を
圧倒しています。
総合電機メーカーの中で、日立製作所の
強さは随一です。


今後は、世界の巨人たちとの熾烈な競争に
打ち勝っていかないといけません。


日本を代表する企業であり続けるために。







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